刊行物
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| 執筆者 | 彭 雪 |
|---|---|
| 所 属 | アジア成長研究所 |
| 発行年月 | 2026年3月 |
| No. | 2025-10 |
| ダウンロード | 749KB |
近年、ショート動画SNSは急速に普及し、観光地における情報発信や誘客促進の重要な手段として注目されている。特に中国では、抖音(Douyin)などのプラットフォームを活用した観光振興が積極的に展開されており、地域観光の活性化に大きく寄与している。
本報告書では、中国の事例を中心に、官庁の視点からショート動画SNSを活用した地域観光振興施策を整理し、その背景、効果、手法および実務上の留意点について分析を行った。具体的には、民間で生まれたヒットトピックや人物の活用、インフルエンサーとの連携、公務員自身がインフルエンサーとしての情報発信、公式アカウントの運営、SNSプラットフォームとの共同キャンペーンなど、6つの主要な手法を提示した。
また、SNSにおける情報伝播の特徴として、「雪だるま効果」、ヒットトピックの予測困難性、ネガティブ情報の拡散リスクなどを指摘した。これらの分析を踏まえ、視聴者とのインタラクション性の向上、ヒットトピックへの追随、長期的な影響力の蓄積、SNSユーザーの力の網羅的な活用といった有効な対応策を整理した。
本研究の結論は、日本におけるショート動画SNSを活用した地域観光振興政策の検討に対して、有益な示唆を提供するものである。