お知らせ

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2023.06.29(木)AGIセミナー「中国経済はなぜ急成長できたのか?」(オンライン)【終了しました】

当研究所では、アジア研究に携わる研究者を招聘し、AGIセミナーを開催しております。

皆様のご参加をお待ちしております。(オンライン開催。参加費無料。)

※詳細は以下をご参照ください。

日時

令和5年6月29日(木)14:00~16:00

※終盤は質疑応答の予定です。

発表者

劉 徳強(LIU Deqiang) 氏

(京都大学経済学部 教授)

テーマ

「中国経済はなぜ急成長できたのか?」

要旨

改革開放後最初の三十数年間、中国経済は目覚ましい成長を遂げた。その理由についてはさまざまな仮説があるが、必ずしも説得的な解釈が与えられなかった。この講義では、中国と東アジア諸国の発展経験を比較することにより、中国の急速な経済成長の理由は1980年代後半からの輸出志向型工業化戦略の実施にあることを明らかにする。この戦略の実行は、長い間中国の経済成長を制限してきた外貨のボトルネックを解消しただけでなく、中国企業が国際分業に参加するために必要な条件を提供し、中国の比較優位を最大限生かすことを可能にした。また、中国が輸出指向型工業化戦略を実行できたのは主に、1970年代末ころから始まった部分的な市場化・民営化改革と対外開放によるものである。中国における国有企業の改革、郷鎮企業の発展、外資導入政策の実施は、輸出指向型工業化を実行するために必要な制度的環境を提供したが、1994 年の財政・金融・貿易システム改革、特に為替レートの市場化改革により、中国はついに輸出志向型工業化戦略を確立した。2001年のWTO加盟後、米国に代表される国際市場が中国に全面開放され、中国の輸出志向戦略が大きな成果をあげることができた。他方、巨大な人口規模、家族計画政策、戸籍制度、土地の公的所有、政府の強力な動員力、香港・マカオ・台湾の存在などの要因も、中国の経済成長をある程度加速させたが、これらの要因は再現可能なものではなく、中国の経済成長モデルの中核となる内容にはなり得なかった。中国の急速な成長もいわゆる東アジアモデルの典型的な事例である。

使用言語

発表・資料ともに日本語

講師略歴

京都大学大学院経済学研究科教授、同大学院附属東アジア経済研究センター所長。中国山東省生まれ、一橋大学経済学研究科より博士(経済学)学位取得。東京学芸大学教育学部講師、准教授、教授を経て、2008年に現職。研究分野は中国の経済改革と経済発展。日経経済図書文化賞(1995)を受賞。

お申込み

メールにて、氏名・所属・電話番号をoffice@agi.or.jpへ送信してください。

(前日までにご参加用URLをメールでお送りします)

お申込み締切

6/28(水)の午前中までにメール必着。

チラシ

6/29(木)AGIセミナー[PDFファイル]

オンラインで視聴参加するために(お願い)

アプリをあらかじめダウンロードしていただく方法(1)と、
アプリのダウンロード無しでブラウザからご参加いただく方法(2)がございます。
いずれかの方法を選択して実施してください。
※スマートフォンでのご視聴は(1)のみ可能です。

(1)アプリをダウンロードして参加
①オンライン配信アプリの「ZOOM」(無料)をお手持ちのPC,またはスマートフォンにダウンロードしてください。
ダウンロード方法はこちら

【ダウンロード】をクリックでパソコンにダウンロードができます。

こちらからもダウンロード可能です。
・iPhoneやiPadの場合
» ZOOMアプリダウンロード

・androidの場合
» ZOOMアプリダウンロード

②開催前日までにAGIより参加用URLを、お申込みいただいたアドレスへメールでお送りします。

③当日の開始15分前~開始時刻の間に②のURLをクリックして開いてください。⇒『待機室』にてお待ちいただきます。

④開始時刻になりましたら、こちらから一括入室を操作し講演をご視聴いただきます。

⑤終盤は質疑応答時間の予定です。ご質問のある方は挙手またはミュート(消音)を解除して直接お話しください。※チャットで送っていただいても結構です。

(2)アプリをダウンロードせずに、ブラウザから参加(PCのみ)

①開催前日までにAGIより参加用URLを、お申込みいただいたアドレスへメールでお送りします。

②当日の開始15分前~開始時刻の間に①のURLをクリックして開いてください。

③画面下部の『ブラウザから参加』(表示されていない場合は、『ここをクリック』)をクリックしてください。⇒『待機室』にてお待ちいただきます。

④開始時刻になりましたら、こちらから一括入室を操作し講演をご視聴いただきます。

⑤終盤は質疑応答時間の予定です。ご質問のある方は挙手またはミュート(消音)を解除して直接お話しください。※チャットで送っていただいても結構です。

【ご注意】

◇ 聴講者の皆さまの音声はミュート(消音)にいたしませんので、講演中はご自身でミュート(消音)設定にしていただきますようお願いいたします。なお終盤の質疑応答の際にはミュート解除をお願いいたします。
◇ ご自身の音声(マイク)および画像(ビデオ)をあらかじめオフに設定したい場合は、画面左下のカメラマーク・マイクマークに斜線が入るようにクリックしてください。
◇ ご利用になるPCやWi-Fi電波状況により、ご視聴が出来ないもしくは途中で途絶えたりすることがあるかもしれませんが、個別の対応は出来兼ねますのでご了承ください。

 

更新日:2023年6月18日
カテゴリ:セミナー