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日本の鉄鋼業の生産構造に関する計量分析 ―DEA を用いた規模の経済性の検討―

執筆者 福重 元嗣, 宮良 いずみ, 各務 和彦
発行年月 2002年 5月
No. 2002-07
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内容紹介

本稿では、大企業間での資本提携や経営統合が進むわが国の鉄鋼業界の動きが、企業間の連携による規模の経済性の追及によるものか否かについて、生産構造を分析することによって検討を行った。分析においては、個々の企業の時系列データを鉄鋼業の分類(高炉、電炉、特殊鋼、その他鉄鋼)ごとにプールし、包絡線分析(DEA)を適用した。本稿では、DEAの4つのモデル(CCRモデル、DRSモデル、IRSモデル、BCCモデル)による各企業の効率値の大小関係を統計的に分析することによって、生産の規模の経済性について検討する方法を提案し、実証分析を行った。

実証分析の結果によれば、わが国の鉄鋼業は全ての分類において収穫逓増の生産構造を持っており、現在提携や経営統合を進めている高炉だけでなく、電炉、特殊鋼、その他鉄鋼においても、今後資本提携や経営統合が進む可能性を示唆するものであった。