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国境を越える企業買収戦略

執筆者 横田 一彦
発行年月 2005年 12月
No. 2005-27
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内容紹介

国際的な輸送手段の進歩や情報通信技術の進歩,そして貿易障壁の低下によって,企業は新規直接投資やM&A戦略を増大させている。本論はM&Aのメリットとデメリットを明らかにし,国境を越えたM&Aがなぜ起こるのかを考察する。また,投資企業から投資受入国の企業への技術の流出という観点から,新規投資とM&Aの問題を設定し,簡単なモデルを用いて分析する。モデルから導かれる結論は①投資,特にハイテク産業の投資の誘致には知的所有権の確立が必要である②M&A投資は独占禁止法との兼ね合いを考える必要がある③技術流出の程度はM&Aか新規投資かの企業の意思決定に重要な影響を与える,などである。