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応用一般均衡モデルによるインドネシアの所得格差

執筆者 坂本 博
発行年月 2010年 4月
No. 2010-10
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内容紹介

インドネシアは人口2億を超える大国であるものの,その多くが農村人口であり,所得格差問題は非常に重要であると思われる。そこで,インドネシアの所得格差について,2005年の社会会計行列表をもとにした応用一般均衡モデル(CGEモデル)を構築し,各種シミュレーションによる所得格差への影響を考察する。いくつかのシナリオを比較した結果,政府の補助金による移転政策が有効であることが判明したが,格差の改善効果は乏しく,この政策を用いても格差を大きく改善させることは難しいと思われる。