10/8(木)AGIセミナーのご案内
※※このセミナーは終了致しました。※※
当研究所では、アジア研究に携わる研究者を招聘し、AGIセミナーを開催しております。
◆AGIセミナー◆
日 時
2015年10月8日(木)14:00~15:30
場所
アジア成長研究所 6階 会議室
(北九州市小倉北区大手町11-4 北九州市大手町ビル「ムーブ」6F)
参加料:無料
使用言語
発表:韓国語(日本語通訳あり)
資料:日本語
発表者
朴 明燮(PAK Myong Sop) 成均館大学貿易学科教授・韓国貿易学会名誉会長
タイトル
北東アジアハブ港としての釜山港の成功要因(要旨)
講演概要
近年の中国の経済成長と企業のグローバル化は、北東アジア地域コンテナ貨物の荷動き量の急増をもたらした。特に全世界物流量の85%を占める海上輸送の場合、地理的な利点をもつ北東アジア地域に集中され、域内港湾間の競争も深化されている。
北東アジア地域には、釜山港、神戸港、上海港をはじめ、ハブ港としての機能を遂行可能な港湾が多数存在している。釜山港の場合、他港湾に比べて優れた地理的利点と経済的構造、そして釜山港の差別化されたサービスを通じて港湾の競争力を高めることができた。
釜山港の成功要因として、次の要因を取り上げることができる。
- 地理的にアジア大陸と太平洋を繋げる中心に位置しており、積み替え貨物などの貨物量誘致に有利である。しかも、物流コストが安い。
- 釜山港の4大開発事業や港湾公社運営を通じた港湾インフラの開発と運用の効率化。
- オン・ドックCYサービスを通じた総リードタイムの短縮と物流コストの削減。
- 365日・24時間フル稼働サービスを通じたタイムリーな輸送。
これらの要因に基づいて、釜山港は、2002~2005年に年平均28%の積み替え貨物量増加を果たしており、世界最高の積み替え港湾として浮上した。2014年のコンテナ貨物取扱量は、前年比5.5%増の1,868万TEUとして毎年成長を続けている。
本発表においては、コンテナ貨物が北東アジア地域で集中する現象とハブ港として機能が可能な上海港・神戸港・釜山港の現状について考察し、その中で釜山港が成功可能であった要因について報告する。
更新日:2015年9月17日
カテゴリ:セミナー