所長挨拶

president

公益財団法人
アジア成長研究所
所長 八田達夫

ご挨拶・活動紹介

国際東アジア研究センター(ICSEAD)は、東アジアの経済・社会に関する調査研究を行うことを目的として、北九州市、福岡県、及び経団連など財界の支援を得て設立された研究機関で、平成26年10月1日に「アジア成長研究所」AGIに改称しました。国際社会に貢献すると共に、学術交流を促進して、東アジアの人的ネットワークの結節点になることを通じて北部九州の地域社会に貢献することが期待されています。現在11人の博士研究者を有し、研究者の国籍は、中国、アメリカ、韓国に及びます。日本人研究者も英語はもとより、アジア諸語に堪能です。アジア諸国から多くの研究者が絶えず訪問しています。

北九州市は、鉄道時代には九州の玄関口でしたが、航空機時代になって以来、優れた空港を持つ福岡市が九州の玄関口になりました。このため大企業は支店を、北九州ではなく福岡市に立地するようになったのです。

しかし、近年大型機も24時間発着可能な空港が北九州市に開港しました。滑走路を拡張すれば、欧州やアメリカからの乗り入れも可能です。これによって北九州は、この不利を克服できる出発点に立てるようになりました。

しかも、北九州は、飛躍的発展の原動力を抱えています。それはアジアとの人的・物的な近接性です。北九州は、日本でも最悪の産業公害を克服した経験をもとにその環境の取り組みを、JICA九州研修センターに来訪されたアジア新興国の公務員に対して30年以上にわたって教育してきました。そこで培われた人材ネットワークは、北九州の貴重な資産です。

次に、北九州に立地する大企業は、韓国の街を走ったトラックの車台をその上に乗せたコンテナーごとそのまま日本の街に走らせるシームレス物流によって、韓国から極めて安価に部品を調達し始めました。この方式は、他の東アジア諸国にも広げられていくでしょう。その上、北九州空港は、アジアとの貨物輸送の可能性を切り拓く24時間対応です。

さらには、アジアの爆発的発展の以前から、当センターを設立し、域内で活発なアジア研究を続け、アジアの社会科学研究者達と人的ネットワークを築いてきました。

アジアとのこの近接性は、アジアの時代になった今北九州の発展の起爆剤になりつつあります。

この状況において、AGIは、次の役割を果たすことによって直接間接に北部九州に大きく貢献できると考えています。

  1. 北九州の都市づくりモデルのアジア諸国への適用実績をさらに拡大する方策を学問的に探る。
  2. 韓国をはじめとしたアジア諸国において、日本より優れた社会経済制度を構築した先進事例を、積極的に日本に紹介する。
  3. 日本が経済成長の過程で経験した数多くの政策の成功例や失敗例をアジア諸国の発展の過程に即して伝え、アジア諸国の今後の発展に役立てる。

もはや欧米のみから制度改革の先例を学ぶ時代ではありません。アジアを単に貿易相手国とみなしていた時代と異なるアジアとの関わり方が必要です。

アジア成長研究所は、上記のような役割を果たすことによって、多くのアジアの研究機関や政府機関が当研究所の活動に一層注目するようになり、ネットワークを強化できるでしょう。

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